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吃音 どもり 吃音・どもり矯正治療専門 杉吃音治療院

吃音と「言いにくさ」の感覚について
吃音を改善するために必要なことは、まず第一に「言いにくさ」を治すことです。
吃音症状で悩んでいるほとんどの人が、常に特定の言葉の「言いにくさ」に悩み、苦労し、
「言いにくさ」と格闘しながらも、「言いにくさ」から脱却出来ないでいます。

では、吃音症状に悩んでいるあなたは、「言いにくさ」がどこから来るのか考えたことは
ありますか。
たとえば、「た」の音が苦手な人は「たなかさん」とはスムーズに言うことがむずかしい。
「た」の音に対する苦手意識や予期不安が働くからです。

そして、苦手意識や予期不安という心理状態が働くのは、「言いにくさ」という感覚が実際に
身体にある影響(後述するが)を及ぼし「言えない」という状況を作り、その経験を重ねて
いくからです。

つまり「言いにくさ」が苦手意識や予期不安を作り、結果的に吃音症状を作っているのです。

「言いにくさ」を治せば吃音は改善できる
したがって「言いにくさ」を治すことで、吃音症状の60%が治ると言えます。
しかし残りの40%も治す必要があります。「言いにくさ」が、しゃべり方そのものを変えて
しまっているからです。

「言いにくさ」があることによって、話すときの言葉そのものが持つリズムやテンポがなく
なり、言葉も不明瞭で早口になり、声も甲高くなります。そして呼吸も浅くなるといった
ような随伴症状が起こることで、流暢に話すことが出来なくなり、訥訥とした口調が癖として
身に付いてしまうのです。「言いにくさ」から波及したこれらの随伴症状が残りの40%の
部分であり、改善する部分なのです。

まず「言いにくさ」を治し、次に「言いにくさ」が引き金となって生み出された随伴症状を
治していけば現在吃音症状で悩んでいる方も、流暢な話し方が出来るようになります。

そもそも話す行為とは、頭で考えた言葉(精神作業)を、体を使って次から次へと音に
変換していく(身体作業)、精神と身体両面に及ぶ、極めて高度で知的な複合作業です。

吃音は、言葉を音に変換するときに起きる現象であって、脳に異状があるわけではありません。
あくまでも音を出すという、言わば、楽器としての部分に不都合が生じているだけのことなの
ですが、ほとんどの人が心理的側面で吃音を捉えてしまっているのです。

それ故に「吃音が治せない」と言っても過言ではありません。

たとえば、ギター、バイオリン、三味線等のようなネックがある弦楽器は左手で押さえる
ネックの位置を変えることで音の高低を作り出し、右手に持ったピックや弓やバチ等で弦を
弾いて音を出します。ネックを押さえる左手のタイミングと、弦を弾く右手のタイミングが
合わなければ音はでないのです。

声は楽器
声も楽器であり、弦楽器と原理は同じです。
声帯や舌や唇など(咽喉)を使って50音や音の高低を作る。一方、肺から吐き出される息を
使って声帯を振るわせて音を出す。咽喉が弦楽器で音を出すときの左手に当たり、息が右手に
当たると考えればいいのです。

声を作る咽喉を操作するタイミングと、声帯に当てる息のタイミングが合わなければ、声は
出ないのです。

「言いにくさ」は、声帯や舌や唇(咽喉)に余分な力が入ることと、肺から息を吐き出す
ために必要な横隔膜の収縮が、同じタイミングで行われないことが原因で起こるのです。

「言いにくさ」はどこで生まれるのか
簡単に言えば、「咽喉と腹圧のタイミング」が合わないことで「言いにくさ」が生まれる
のです。普通に話せる人にとっては、意識することもなく何気なく腹圧を使って話している
のですが、吃音症状を持っている人はそのことに気づいていないのです。
咽喉に力が入り、咽喉で「言いにくさ」を感じることから、意識がすべて咽喉にいっている
ので、「腹圧を使って話す」ということなど、およびもつかないことなのです。

吃音を治すには、意識的に腹圧を使うことを、頭だけではなくて、体に覚えこます必要が
あるのです。

実験してみよう
さて、ここで興味のある人は実験してみてください。「言いにくさ」のある音が簡単に
出せる方法です。 

まず、仰向きに寝てください。
そして、少し頭を起こすタイミングで自分の苦手な音を出してみるのです。
「言いにくさ」を全く感じることなくスムーズに声が出せるはずです。

なぜなら、頭を起こすことで腹圧がかかり、腹圧をかけることによって「言いにくさ」が
無くなるからです。この実験から「言いにくさ」は、「腹圧が関与している」ということが
お分かりいただけると思います。

吃音症状が発症する時期は多くは幼少期です。言葉を覚え始め、まだ発声器官が未発達の
段階では、幼児性吃音は珍しいことではありません。放っておけば自然に治るのです。
下手に吃っていることを意識させることの方が、吃音を導くきっかけとなる場合があるのです。

あるとき「言いにくさ」を感じ、その「言いにくさ」にこだわってしまったがために、
「咽喉と腹圧の力の微妙なタイミング」に狂いが生じてしまう。
もちろん、そんなことだとは考える術もない。
ただただ「言いにくさ」を感じながら、言葉を出している間にますます咽喉に力が入り、
「言いにくさ」と葛藤している間に吃音症状が進み、癖として定着してしまうのです。 

「言いにくさ」は腹圧操作で治る
私は鍼灸師という職業がら、吃音症状を持つ人に対しても、ただ口元だけでなく
体全体を観察してきました。
そして、吃音症状を持つ人はうまく腹圧が使えていないことに気づいたのです。
今から25年以上も前のことです。
吃音症状を持つ、すべての人がそうであることに気づいたのです。

以来、東洋医学の治療理念に基づいて、「咽喉と腹圧のタイミング」を合わせる発声法を
考案し、単音腹圧発声法と名づけて「言いにくさ」を解消する方法を用いて、
25年間に400人以上の吃音症状を持つ人たちの治療を手がけてきました。
単音腹圧発声法は力強い声が出せる方法でもあるのです。
また、文節リズム発語法という方法を用いて、流暢に話せる指導をしています。

単音腹圧発声法と文節リズム発語法
単音腹圧発声法も文節リズム発語法も腹圧の操作法です。
吃音は声を出すときに、正しく腹圧のかかった息を声帯に当てる「コツ」を習得すれば、
改善することが出来るのです。

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